
「Buro Miso」は、世界の農工業の中心に味噌を置いていまいちど考えた、思索的な外交の最先端の産物である。味噌は、豆、穀類、ニホンコウジカビと塩を混ぜ合わせて作られ、最長で三年間発酵させる。植物性食品でありながら、必要不可欠な栄養素、タンパク質とすばらしいウマミを持つ。冷蔵保存の必要もない。環境破壊を軽減する、質素な食文化のヒントにもなるだろう。味噌は良い変化を引き起こす大きな力を秘めている。子牛にやってしまうのではなく自分が直接豆を食べ、化石燃料を費やした食事ではなく自ら時間をかけて調理し、殺菌してしまうのではなく、菌類とともに生きることを可能としてくれるからだ。
1641年から1845年にかけて、オランダは西欧諸国の中で唯一日本との貿易が許された国だった。オランダの商人たちは人工島である出島を拠点に、銀、木材、磁器、絹を取引したが、西方に味噌を伝えることはしなかった。もし伝えていたら、どうなっていただろう。肉ではなく、味噌が、この世界の食のシステムを形作った可能性はあっただろうか。発展ではなく調和を、競争ではなく協力を、搾取ではなく新たに生み出すことを選べただろうか。今日の環境問題は違っただろうか。私たちは、私たちの共同体の食文化の中心に味噌を後から当てはめることはできるのだろうか。
「Buro Miso」は味噌を取り戻された知恵のメタファーとして提示する。人間的なものも、非人間的なものも、どちらにも良さがあることを知るべきなのだと気づいた今、価値ある伝統を受け入れよう。私たち皆んなが合わさって、味噌となるのだ。
私たちの推論的かつ外交的な野心の象徴として、「Buro Miso」はローカルな食品生産者Hiro Koizumi氏と、ローカルな味噌の醸造家たちを招き、オランダのVan der Weele家の畑のソラマメ、そして麹と神戸の米と塩から味噌を作る。作った味噌は、思索をめぐらせて制作された陶器や調度品に収めて展示する予定だ。
チーム
Arne Hendriks – アーティスト、アート研究
Hiro Koizumi – 米農家、いずれは味噌醸造家
Cor van der Weele – 豆農家、哲学者
Mily Bogaarts – 陶器デザイン
Josef Zappe – 調度品デザイン
Verily Klaassen – Rabobank Art Lab
イベント
•「Rethinking Innovation」(4月13日〜5月5日)ショーケースの一部として、オランダ館のイベントスペース。
•トークショー、4月20日、15時〜17時、同スペースにて。